<浦島太郎の残し文>

銭湯あれこれ(青光より抜粋)1

ーームコさがしを銭湯でした江戸の人たちーー

江戸の銭湯・京都の風呂

知りあいから電話が、かかりましてな、夜分、まことに恐縮ながら、銭湯のことを、ぜひ、大御所に書いていただきたいとな・・・。
 うかがえば、その知り合いの、また、その知り合いの横浜に住んでいらっしゃるとかいう、才媛がな、青光とかいう本をつくっているので、それに、のせたいといういう話しでしてな・・・。
 いまどき、銭湯のはなしとは? ってえんで、いろいろうかがいましたところ、どうして、なかなか、奇特な心がけの娘さんでしてな・・・。
 そこで、何を書こうかと考えましたが、最近、気がつきましたことをな、一席、いやいや一筆、書かせていただきましょう。どうも、日頃の、おしゃべりのクセがでましてな・・・。申しわけございません。
 さて、御託(ごたく)を並べすぎましたな、御託というのは、ゴタゴタ、クドクドということでしてな、これは言い過ぎるといけませんでな・・。
 早速、お風呂ですがな、江戸では、お風呂とは、いいませんでな、”湯”といっておりましたようでな。
 したがいまして、風呂屋ではなくて、湯屋といっていたようでしてな・・・。ゼニ(銭)を持って行くので、ぜにゆとな、それを横丁のご隠居(いんきょ)さんなどが、むずかしく、せんとうとよんだのが、せんとうと読んだのが、はじまりといわれておりましてな、
 ところが、明治になりまして、上方の方、つまり京都、大阪の方が、大勢、東京に出てこられましてな、かみがたでは上品に、お風呂屋さんと、呼ばはりましてな、それから、東京でも、銭湯という人が少なくなったようでして・・・。
 なるほど、いまでは銭湯も40円になりましたので、円湯といわなくてはなりませんが、これでは具合が悪いようで、やっぱり、上方流に、お風呂屋さんというほうがですな、現代にはマッチするようでございましてな・・。
 もっとも、湯と風呂とは、もともとは別のものでございますがな、このことはまた、機会でもございましたら、申しあげることにいたしましてな、きょうは、湯にはいる極というものをですな、申しあげてみたいと考えましてな・・・。つづく

ボクは、こんな奥さんがほしい(青光より抜粋)2

からだ 特大も特小も、ボク向きではない。ふつうがいい。中肉中背(ちゅうにくちゅうぜい)というヤツだ。身長160センチ前後体重58キロというところか。  もっとも、日本のデパートの標準というのは、ツイッギーでいけない。あれは、洋服の生地はいらないが、馬力が出ないだろう。かといって、太っちょも回転半径が大きすぎて困る。日本が生んだ世界の名機・ゼロ戦のような敏捷(びんしょう)さがないと、ボクの奥さんには、つとまらない。スロー・スターターでは、ボクの仕事は手伝ってもらえない。

顔 整形美人は、おことわ、なぜかというと、背のびしようとする。”みえっぱり根性”が、気にくわないからだ。もちろん原爆被災や交通戦争の犠牲者は別だ。親たちの、優性・劣性遺伝子が、そのまま顔に出ていて、それが、ボクの気に入ればそれでいい。
 とはいっても、ボクの仕事の関係から、視力は、左右1.0以上聴力、嗅覚(きゅうかく)が、ともに普通以上でないと困る。たのしい共同作業ができないからだ。もっとも、頭が良くて、劣性のマイナスをなにかの工夫でプラスにできる人間なら別だ。

化粧とマニキュア 化粧は、大きらいだ。爪を赤くしたり、ピンクに染めているのを見ると、気持ちが悪くなる。一年ほどまえ、NHKのきょうの料理に、北海道のたしか函館の料理学校の先生が出た。みたら、爪をパール色にぬりたくってあった。驚いたことに、その指で、ごしょいもかなにかを、つまみあげて皿にもっていた。ボクは、あきれた。こういう人がボクの奥さんになったら、大変だと思った。
 顔に、ごてごて、メーキャップをするのは、なお、いやである。特に、アイシャドーとつけ睫毛(まつげ)、あれがいけない。あんなものをつけられたら、二人で仲よく望遠鏡や顕微鏡を覘(のぞ)いて、たのしい話しなど、できやしない。

髪  髪を長くして、肩先までたらしているのを見ると、インカの干首(ほしくび)を連想して、気味が悪くなる。夜ふけの中華そば屋で、その長い毛先が、ラーメンのどんぶりの中に泳いでいるのを見たことがある。実に不潔だ。
 髪は、おかっぱというのか、短いのが好きだ。東横線の中で、「髪が長いと、前のほうにたれさがって来て目が疲れるでしょうそれで短くしちゃったの・・・・」と、友だちらしいのと、話しをしていた女の子を見かけたが、あれだ、あのセンスが好きだ。
 それから、髪を赤や黄色に染めるヤツ、あれを見ると、世も末だ、と思わずにはいられない。また、中には、美しいクセのない毛先を、わざわざ、クルクルまいているのがいる。そういうのは、ボクの目には、クルクルパーとしか、うつらない。
 たしか、NETテレビだったろうか、昔、オリエンタル・カレーが、今、グリコがやっている日曜日の がっちり買いまショウで、司会のいとしこいしがいう”頭まきまき器”、あれで、まくのだろう。バカバカしいと、ボクは思う。
 いずれにしても、ボクとは縁のない人たちだ。

この続きは、省略させていただきます。いずれ又。

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