<浦島太郎の残し文>

 おかげさまで、「江戸しぐさ」 が、たくさんの方々からご支援をいただく日々が続いております。江戸しぐさの師(芝三光)とのめぐりあいから43年を迎えました。

 しかしながら現今の世の中のアリヨウは、おかしいことばかり続いています。  人間のありようを自ら実践し、見取学で教えていただいた体験・なおかつ文章に残していただいた貴重な財産をムダにしないよう微力ながら伝えることに努めてまいりましたが、やっと、お天道様のめぐみをいただいたような気持ちでございます。

 一昨年より、めぐろ法人会の機関誌に「江戸しぐさ考」の連載のご支持・会のお仲間から、イラストのご提供もいただきながら、この4月で7回目を迎えることができました。  昨年は、金の星社さま(大正8年11月に設立され、業界で歴史を持つ子どもの本の専門出版社、童謡童話雑誌「金の船」のちに「金の星」は創業と同時に刊行されまして、初代編集長の野口雨情をはじめ、島崎藤村・有島生馬・若山牧水等々といった児童文化のそうそうたる先人達とともに、日本の近代児童文化の成立をリードなさった会社)から、念願の「絵解き 江戸しぐさ」今日から身につく粋なマナー(2007年9月)の出版の運びとなりました。  この本は、情報機関紙の方々には、にぎにぎしくたくさんの紙面にてお推薦・ご紹介いただいております。また教育関係のみなさまからもご支援をいただいております。おくればせながら、ありがたく厚く御礼申しあげます。

 今年2月は、学習研究社さまから、小・中学生のみなさまや一般のかたがたにも楽しめる「みんなのマナーとルール」E江戸しぐさ」も監修させていただきました。  読むだけでは「江戸しぐさ」になりません。繰り返し毎日お互いに実行しましょう。

 さらにまた、師芝三光が実践しておりました、「出前講」のご要望などもとどくようになりました。  その節は、ご配慮ありがとうございました。

 なおかつ、これまで当会から発信しておりました、奇想天外な実践江戸しぐさ(現代風・江戸講)のレポートや芝三光師の「残し文}昭和30年代より特に女性教育に焦点をあわせました江戸ッ子(民間人)の教育資料をWEBにて公開させていただくことになりました。  師の本音の文章は、すごいですよ! 考え方を変える「江戸しぐさ」の道しるべになることでございましょう。そしてみんなで漸進しましょう。   その他にも、なにやら面白いことが起こりそうな予感がいたします。  これらは、ずべて皆々さまのご厚情とご支援により、このような運びとなりました。  未熟な、私どもではございますが、精一杯つとめさせていただきます。  最後になりましたが、世界の人々が「平和しぐさ」で仲睦ましく暮らしていける世の中でなりますこと祈ってご挨拶とさせていただきます。                              

                                                                                       
江戸の良さを見なおす会一同

2008年初夏

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