<江戸しぐさ講へようこそ>
江戸っ子の条件。 目立ちたがり屋であらず。 人のウワサを気にしない。 なんでも、欲しがらない。 遊び心を持っている。 江戸思草(しぐさ)のできる人 (発想の転換のできる人)。 |
江戸時代、日本全体の箱庭のような、緑豊かな日本の美しさは、訪れる使節団は、こぞって感歎しています。 江戸では、世界の都市の中で、一番みどりの種類と量が多かったそうですが、 不思議なことに、20世紀 世界で一番みどりの少ない大都市は、東京なんだそうですね! 百年の間に逆転したんですね。残念ですね。その意味では江戸と東京との違いは、 緑の数類と量の違いで表現できそうですね。 それを裏付けるような、また、思いあたるような、江戸の格言や言い伝え、ことわざの類を思いだして見てください。 「ミドリ(青味)枯れる、シグサ(仕草)枯れる」「ながめてあきぬは、木々の緑と人の仕草」etc.
ところで、しぐさとはなんでしょう・・・? 仕草を中国から伝来した文字、つまり、当時の外来語で書くと、仕種、仕科、仕草など、(まだまだ、たくさんありますが)と書きますね。 江戸の頃は、主として仕種、仕科、仕草の3種類を用い、それぞれ使いわけていたようですね・・・。 私たちは、その3つの内、どの<しぐさ>を保存しましょうか・・・? さて、この本・江戸しぐさ講では・混合のしぐさを集めてございます。 すべて、<しぐさ>にしてありますので、アナタ自身で、これは、この文字ね!と考えて読んでください。頭の良くなる体操のごとく遊んでみてくださることをお進めいたします。
ところで、江戸しぐさ講は予算の都合上、イラストの挿入ができませんでした。この本を進呈させていただいた方が(目黒の竹内さま)、お知り合いに書いてくださる人をご存知でした。まったく「江戸しぐさに叶う」ことでございました。 ご縁で目黒法人会の機関紙に「江戸しぐさ考」を連載してくださることにあいなりまして、拙稿を読んでいただき、このイラストが完成いたしました。「江戸楽のすすめ・生きる」にも利用させていただきました。現在療養中にもかかわらず、素晴らしいこの作品が完成いたしました。 「自由にお使いください!」 とのことでした。本・江戸しぐさ講も一段と輝くことと存じます。有り難く御礼申しあげます。